2019年4月19日、池袋で起きた母子死亡事故の犯人である飯塚幸三元院長が書類送検されることが決定的になりました。
この発表があった2019年11月8日から一週間以内には書類送検される予定です。
そこで今回は、飯塚幸三元院長の逮捕の件や、書類送検に時間がかかった理由、勾留しなかった理由について見ていきたいと思います。
池袋母子死亡事故:事件概要
2019年(平成31年)4月19日12時25分頃、東京都豊島区東池袋の東京メトロ東池袋駅付近の交差点において通商産業省(現経済産業省)の元職員で無職の男性(当時87歳)が運転していた乗用車が暴走して多重衝突事故を惹起。
乗用車は赤信号を無視して交差点内の横断歩道に突っ込むなどして2人(母子)が死亡し、乗用車を運転していた男性を含む10人が負傷した。
車を運転していた男性は赤信号を2回無視しており、ブレーキをかけた形跡もないことがドライブレコーダーの記録から判明している。
男性は事故直後に息子に電話をかけ「アクセルが戻らなくなり、人をひいた」と説明した。
一方、警視庁は調査の結果、車に不具合は見つからずエアバッグは正常に作動していたとする。
当初は男性とその同乗者(1人)を含む負傷者8人・死者2人と報道されていたが、24日になって警視庁は新たに別の母娘が軽傷を負っていた事実が判明したことを明らかにした。
そのため、運転者男性を含めて死傷者は計12人となった。
引用:Wikipedia
飯塚幸三元院長が逮捕?
2019年11月中旬には書類送検されることがおおよそ決まった飯塚幸三元院長。
書類送検されたら、次は逮捕されるのか?というふうに考えますよね。
そもそも書類送検とは
・逮捕の要件を満たすものの、警察が、敢えて逮捕に踏み切る必要がないと判断することもあります。
このような場合、警察は、被疑者を逮捕せず、適宜被疑者を呼び出して取調べをするなどしながら、捜査を進めます。
その間、被疑者は、それまでと同じように社会の中で生活を送りながら、何度か警察署へ出向いて、取調べを受けることになります。
そして、警察は、取調べの結果などを書類にまとめて検察庁に送る手続を行い、それ以降は検察官が主体となって取調べ等の捜査を行います。
これが、いわゆる「書類送検」と呼ばれているものです。
引用:東京・刑事事件相談所
つまり、逮捕されてない人の取り調べ管轄が警察から検察へ移ることを指すみたいです。
この段階では刑事処分は下されていないようです。
書類送検後に、罰金刑・執行猶予付きの懲役刑・実刑が下ることもあるようですから、
飯塚幸三元院長もこれから逮捕される可能性は十二分にありますよね。
飯塚幸三元院長の書類送検に時間がかかった理由は?
今回の飯塚幸三元院長は身柄を拘束されていない状態にありました。
警察は身柄を拘束された犯人への取り調べで忙しく、在宅送致された人に関しては、時間に追われておらず、早くて1ヶ月、長いと1年書類送検されないようです。
今回の事件では、飯塚幸三元院長は入院もしておりましたし、身柄を拘束されたわけでもありませんので、半年以上経ってしまったのではないでしょうか。
もし、署名運動がなければ最悪のケースである「1年放置」があり得たかもしれませんね。
飯塚幸三はなぜ捕まらなかった?
一般的には「事件を起こしたら犯人は逮捕される」という認識がありますが、そうやら実際はそうでも無いようです。
・本来、刑事事件の被疑者を逮捕して身柄を拘束する目的は、被疑者が逃亡したり、証拠隠滅をしたりするのを防ぐことです。
そのため、著名人である政治家や芸能人などの場合は、顔が知られているため逃亡は不可能という理由で、逮捕をしないケースがあるようです。
引用:弁護士相談広場
逃亡する恐れや証拠隠滅する恐れのある人のみを逮捕するみたいですね。
今回の飯塚幸三元院長は事故後入院もしていたことや、ニュースで大々的に報道されたため、有名人と言っても過言ではない状態でした。
もしかしたら上記の理由で勾留の必要なしと判断されたかもしれません。
まとめ
今回は、2019年4月19日に起きた池袋母子死亡事故の犯人、飯塚幸三元院長の逮捕や書類送検に時間がかかった理由、勾留されなかった理由について見ていきました。
警察側にも色々事情があり、なかなか事が進まなかったようですね。
事件の衝撃度や規模が大きかっただけに市民からはバッシングを喰らいましたが、警察側も労働としてやっており、なかなか例外的な対応ができなかったようです。
被害者遺族が報われる判決が下されることを祈ります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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